INTERVIEW 03
「私にできるかな」その不安が、“信頼”に変わるまで。
未経験の私を支えてくれた、誠実な環境
F.M/2024年入社/システム開発6部
Chapter 01
大学では、文学部に在籍していた私ですが、IT業界に飛び込んだのは、ある発見があったからです。「エンジニアは黙々と個人で作業する」そんなイメージを持っていましたが、就職活動を進めていくなかで「個人よりもチームでの連携が不可欠な仕事」だと知り、だんだんとその魅力に惹かれていきました。
とはいえ、全くの未経験。IT関連の知識はゼロからのスタートでした。特に当社は車載システムなど社会に不可欠な分野を扱う「縁の下の力持ち」。その専門性の高さに「自分に務まるだろうか」という不安は、選考が進む中でも常にありました。
そんな私の背中を押してくれたのが、当社の手厚い研修制度と「人」を大切にする誠実な社風です。内定後には、同じく未経験で入社した先輩社員と話す機会を設けていただき、「諦めなければ自分でもできるかもしれない」と覚悟が決まりました。ここなら、安心して挑戦できる。そう確信して入社を決めました。
Chapter 02
入社後は、充実した新人研修に参加しました。研修は大きく分けて3種類。ビジネスマナーなどの社会人基礎研修、資格取得も視野に入れたITの基本知識を学ぶ研修、そしてC言語やJavaといったプログラミング言語の研修です。知識をインプットするだけでなく、タスクにかかる時間を見積もって報告する実践的な訓練もあり、プロとして働く意識が身につきました。
手厚い研修で基礎を固め、いよいよ配属へ。私は、10月頃からお客様先に常駐し、お客様と当社で進めているカーナビ開発のプロジェクトに参画しました。その中での私の役割は、大きく分けて「評価」と「ブリッジ」の2つです。まず「評価」とは、開発されたカーナビの試作機を実際に操作してテストし、品質を高めていく仕事です。私が最初のユーザーになり、利用者の目線で「もっとこうしたら使いやすいのでは?」といった改善案を提案したり 、お客様からの要求が仕様に反映されているかを確認したりします。
もう一つの「ブリッジ」は、その名の通り、お客様と、本社にいる開発チームとを繋ぐ役割です。ただ情報を伝達するだけでなく、どう伝えるのが最も良い方法か常に考えることが大切になる業務です。
配属当社、自分を取り巻く環境が変わったことで、かなり緊張したことを覚えています。仕事の進め方も文化も違う中で、言われたことを覚えるのに精一杯でした。特に、経験が浅い自分と、「ITのプロ」として見てくださるお客様とのギャップに、「どう振る舞えばいいのだろう」と悩む日々が続きました。
Chapter 03
そんな状況を乗り越えるきっかけとなったのは、ある種の「開き直り」でした。「取り繕うのはやめよう。今の自分にできることを正直に伝え、その中で全力を尽くそう」と決めたのです。自分のできること、できないことを正直に開示し、分からないことは素直に質問する。そして、お客様の要望に対しては、認識のズレが生まれないよう丁寧な対話を心がけました。
もちろん、自分一人の力だけではありません。私が前向きに挑戦を続けられたのは、会社や仲間の支えがあったからです。お客様先にいると、どうしても本社の社員との接点は減りがちですが、定期的に本社へ帰社して上司に相談したり、ときにはご飯に行く機会をつくっています。悩みを相談すると、すぐにフォローを入れてくれる。その安心感は、何よりの心の支えでした。また、同期の存在も大きいですね。普段は違う職場で働いていますが、1年目の秋と冬に研修があり、そこで顔を合わせる機会が設けられています。お互いの状況を報告し合っては「また明日から頑張ろう」と励まし合っています。自分の正直な行動と、それを支えてくれる温かい環境。その両方があったからこそ、少しずつお客様との信頼関係を築くことができたのだと思います。
Chapter 04
今、仕事で一番やりがいを感じるのは、お客様や上司から「助かります」と言っていただける瞬間です。最初は不安でいっぱいだった私が、チームの一員として信頼を得て、誰かの役に立てている。その実感が、日々の大きなモチベーションになっています。
ITの知識が身についたことで、日常の風景が少し違って見えるようになったのも、この仕事の面白さかなと思います。今ではカーナビやWebサイトに触れるたびに、「この裏側ではどんな技術が使われているんだろう」と考えるようになりました。日々、目にする事象や物事を別の観点から見ることができるようになったことも、自分の成長だと感じています。
将来は、開発知識も備えたプロジェクトリーダーとして、メンバー全体のパフォーマンスを向上できる人材になるのが目標です。IT未経験だった私を温かく受け入れ、成長の機会を与えてくれるこの会社でなら、その夢もきっと叶えられると信じています。